ちいさなしあわせさがし

日々のちいさなしあわせさがし♡そんな心をはぐくむために

生きること

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「生きること」
 
その本当の意味を感じ取った方々の言霊は、真実の光に満ちている。
 
どんな困難の中にあっていたとしても
 
そこに 生きる光を見出した人たち
 
その力強さに その溢れる生命の輝きに
 
ただ 涙の流るるままに ただここに佇む
 
いつしか すべての痛みが鎮まる日を 待ち望みながら
 
 
 
「先生、わたしね、この病になって、なにが一番大切か気付いたんだ。
たださ、お父さんのこと、お母さんのこと、好きだっていうことを自分の中で大事にすればよかったんだよね。馬鹿みたいに意地張って、カッコつけて、出来ないことばかりなのに、出来るって大見栄張ってさ。
こんな体になって、あと数カ月もつかわからない体になって、本当に大事なことに気付くなんて。今までもったいなかったな。でも、先生の言うように、生きてるうちに気付いてよかったよね。だって、今からでもお父さんやお母さんにありがとうって伝えられるし、大好きだって言えるし、お父さんとお母さんの子供でよかったって伝えられるもんね。先生、ありがとね。」
 
 
高校を卒業し、デザイナーを目指して東京の専門学校に通っている19歳の女の子からのメール。
彼女は不仲な両親の板挟みに嫌気がさし、反対を押し切って東京へ出てきました。
それから半年、バイト先で倒れ、救急車で搬送。
進行の早い癌で、すでに手の施しようのない状態だったそうです。
彼女は、友人とともに被災地へボランティアに行ったこともあるそうで、
行動力があり、明るく活発な女の子だったようです。
 
私とのやりとりはもっぱらメール。
かわいい絵文字いっぱいのメールは、まだまだ若いんだよね!と思わざるを得ないもの。
 
昨日、入ったメールには、
「せんせ元気?ねえ、せんせってさ、いろんな人に会うよね。講演とかもするでしょ。ブログとかもやってるじゃん。そこでさ、わたしのことをみんなに伝えてくれないかなあ。ほんのちょっとの人にでもいいんだ。もし家族がうまくいってなかったり、親を憎んでたりする私みたいな人がいたら、教えてあげてほしいの。どんなに自分にとってイヤなことだったとしても、親は子供のことを心配して言ってくれてるだけなんだよって。愛してるから言っちゃうんだよって。でさ、子供の私たちが親を大嫌いになってしまったのは、ほんとは大好きだったからなんだよって。後悔する前に気付いてくれたらいい。意地張らないで話し合えばさ、わかることもあったんだって今ならわかる。お父さんもお母さんも、今は毎日ね、私の前で笑ってる。最初はさ、なんだよって思ってたんだけどさ、ある日、気付いたんよね。お母さん痩せたんだわ。あれ、絶対食べれてない。毎日、泣いてるんだと思う。それでも私の前では笑ってて、それで私が好きなものを持ってきてくれるの。お父さんもお母さんを怒鳴らない。部屋を出て行く時に、お母さんを慰めるように肩に手を回してた。せつないなあ~。私もっと生きて、お父さんとお母さんに親孝行したいよ。でもいっこ、お父さんとお母さんが仲良くなったのは嬉しくて、それって、私の病気のおかげだから、それもアリかって・・・あ~ここまでイッたら、もうへばりだあ~。またメルするね。」
 
 
ちょっと割愛していますが、こんな内容のメールでした。
 
『生きること・死ぬこと』 に向き合うことが起こった時、
人は真実のしあわせに気付くのかもしれません。
そのような気付きの時が、誰の上にも、はつらつと動ける元気なうちに訪れることを願ってやみません。