ちいさなしあわせさがし

日々のちいさなしあわせさがし♡そんな心をはぐくむために

気付きの奇跡は星の瞬きに似て

横手市の講座でもお話させていただいた、ある女性クライアントさんの話です。
 
昨年10月、切羽詰まった声で東京の知人から私のもとへ連絡が入りました。
末期癌におかされている友人が二人のこどもを引き連れて死んでしまうかもしれない…というものでした。
 
女性は38歳。1年生と6年生の女の子のママです。
癌の宣告にショックを受けた彼女でしたが、夫の献身的な愛と優しさに支えられ、
抗がん剤治療に耐えていたそうです。
もし自分が死んでも、この夫になら、こども達を任せて逝ける。
それが救いとなって、彼女は死を受け入れる覚悟をしていたそうです。
 
しかし、状況が変わりました。
ご主人が出張先の北の地で亡くなったのです。
3.11の大震災、津波にのまれて。
 
夫の急逝は、彼女を絶望の淵へと追いやり、
彼女からすべての希望を奪ってしまいました。
 
 
彼女とのやりとりは、ほとんどがメール。
たまに電話がかかってきて、眠れない、怖い…
こども達をどうしたらいいの?と泣き叫びます。
 
彼女の話が途切れるまでずっと話を聞き続けた後に、
本当はどうしたい?と聞いていきました。
 
こども達を育ててくれる人がほしい。安心して任せられる人がほしい。
それが彼女の本当の願いでした。
 
彼女は自分の両親や妹にわだかまりを抱えていて、
なんと自分が末期癌を患っていることも伝えていなかったのです。
 
 
彼女は小さな頃から今までの話をいっぱいいっぱい伝えてくれました。
 
どれくらい対話の回数を重ねたでしょう…
いつしか彼女は、自分の心の傾き・思い癖に気付き始めます。
 
そこから少しずつ、彼女の気持ちと状況が変わってきました。
 
以下は、数日前に私宛てに送ってきてくれたメールです。
 
 
最後と言われていた抗がん剤も私には効かなかったみたいです
 
やっぱり、死ぬのは怖いね。死ぬことが怖いと言うより、こども達と別れることが怖い、寂しいの。
 
でもね、はじめて先生と話をした10月の頃とは私全然違ってる。
 
あきえが、最近お母さんピンクのお花みたいだねって言うの。
春みたいに優しくてあったかいって意味みたい。
 
こんなこと言われたことなかったし、もちろんあきえも言う子じゃなかった。
びっくりでしょう
 
こども達にも笑顔が戻りました
 
こども達は私の死期が近いことをちゃんと理解しています。
でも笑ってるんだ
それも先生が私と一緒にあの子達といっぱい話をしてくれたから。
 
お母さんやお父さん、妹とも、いっぱい話ができています。
お前が先に逝っても、心配いらないよって、まかせろ!って笑って言ってくれるの。
 
先に逝くなんて親不幸だけど、お父さんもお母さんも俺たちに最後の役割を与えてくれてありがとうって言ってくれたよ。
 
 
私、今まで生きてきて、
こんなに自分のことを話したことなかったし、
自分のことを理解してもらったこともなかった。
ありがとう先生。
 
私、今しあわせです
 
きっと、こんな私を夫も褒めてくれるでしょう。
迎えに来てもらう時に、恥ずかしくない私で会えるよね。
 
先生が話して聞かせてくれたことで、安心の中で心静かにいられています。
 
ありがとう
あ~、ありがとうって言えるのはいいね
ありがとういっぱい伝えて生きよう
ありがとうありがとう
 
疲れてきちゃったから、またメールするね
 
 
 
 
キセキは人の心の中に生まれる。
気付きの瞬間にその人から放たれる光は、星の瞬きに値する