夜の静寂の愛によせて

 

静かに　静かに　時が流れる

夜の静寂に潜む　　豊かな生命の息吹に触れる瞬間

魂から湧き上がる　ほとばしるほどの愛を　この身に刻む

 

誰を思うて鳴くのだろう　その静寂に遠く聞こえる声の

寂しげに儚げに　伝わる思いのそれは　愛しさゆえに

 

風の渡るに届く　木々のさえずり

言葉を超えて　深くこの世を思う愛が　吹き流されてく

 

夜の闇の中　輝くいのち達に

どれほど　心を傾けて生きているか

 

この世界のすべてが　ここから生まれていく

照らされる日のもとへ　繋がる闇の中で

 

静かに流れる時の音　響く大地の声に　耳を傾けて

聞こえぬ声だからこそ　心から聴いてみればいい

 

そこに宿る　夜の愛に　いのちの糸紡ぐ夜に

心を馳せて