歯車

あなたにどれほどの思いが届いただろう

思いが深くなればなるほど

心の距離が近くなりすぎて

いつしか歯車は絡み合い動かなくなる

 

だから少し距離を置こうね

お互いの心が一番ラクな

やわらいだ空間を築くために・・・

 

でもね　距離をはかるのは難しくて

いつしかその歯車は遠くに離れ

お互いを回すことすらできなくなる

 

 

心の距離をとることは

思いやりを消すことじゃないよ

相手を見ないようにするということじゃないよ

 

だいじにし過ぎて壊してしまう

なぜ何度も同じことを繰り返すのか

 

 

ただたいせつなことを大切にすること

ただだいじな人を大事にすること

ただそれだけのことなのに

なぜそんなにも難しくしてしまうのか・・・

 

 

 

自分だけを見ないで

わたしだけを見ないで

その真ん中にあった

願いを思い出して・・・

 

 

人は傷つけあうために存在しているわけじゃない

悪意や他意があって憎しみあうわけじゃない

 

 

あなたがいるからこそ

わたしの足もとがあることを忘れずにいて

あなたたちがいるからこそ

わたしたちがあることを忘れずにいて

 

壊れゆく歯車にならぬように

わたしというひとつの歯車が

ちょうどよく回ることができるように・・・