ちいさなしあわせさがし

日々のちいさなしあわせさがし♡そんな心をはぐくむために

四十九日

震災が起こった3月11日から数えて四十九日忌。
 
今日は、自宅近くの平泉寺にて、年に一度の大護摩供養が行われました。
数日前、ご住職さまより護摩供養と直会へのお誘いをいただき、
午前の法要と昼食、
そして、震災の起こった時刻2時46分に合わせて鐘つき供養に参列させていただきました。
天台宗では、全国の寺院一斉にこの時刻に合わせ、鐘付き供養を行ったそうです。
 
たぶん他の宗派の寺院でも、同じような祈りの時が持たれたのではないかと思います。
 
 
平泉寺さんに限らず、お坊さん方が現地に入られ、炊き出しやガレキ撤去のボランティアをなさっています。
 
山形市にある天台宗の団体からボランティアに現地に入られたご住職さまから伺いました。
「坊さんならではの出来ることもあるだろうと思い、現地にて手を合わせ読経のひとつもあげさせていただこうと、ご遺体の安置所へお伺いしました。亡くなられた方という意味ではどなたも同じことと思いますが、普段の光景とあまりにも違う様子に、涙を禁じ得ませんでした。黒いビニール袋に一列に並ばれたご遺体の数。
そこにいらした方が、ご遺体は十数人の自衛隊員さんが丁寧に戸板に乗せ、運んできてくださったのです。ありがいことです。とおっっしゃっていらした。その言葉を聞いて、胸が熱くなりました。坊さんとしても、個人の人間としても出来ることをしていかなければいけない・・・深く思いました。。。」と。
 
たまたま平泉寺が自宅近くにあり、今回の私達の活動をお話しする機会があったことから始まったご縁が
広がり始めています。
最初にその方々の団体が現地に入られる時に、私達の団体が県からいただいていた緊急車両用の高速通行証をお分けしたのですが、それがとてもありがたかったと丁寧に丁寧にご挨拶をしてくださり、
今後、なにか共にできることがあれば、いつでもお声掛けくださいとおっしゃっていただきました。
 
 
この東北の地に来て感じたことですが、東北人は一様に、皆さん我慢強く、自分のことを離さない傾向にあるのです。また横文字職業がまだ浸透していない地域も多く、特に年齢が高い方には、カウンセラーと言っても???ということも多いです。
この地で根強い文化は 『信仰』 
神や仏を大事にし、手を合わせるということが幼い頃から当たり前のように育まれています。
 
お寺という場所はただお墓があるというものではなく、人の心を癒し、学びを深める特別な場としての意味を持つ
文化の発祥地。
昔に比べれば、そういう役割の寺も少なくなったとご住職さまはおっしゃいますが、東京ではこのように地域や人の日常に密着したお寺は少なかったように思われます。
 
お坊さんは『ありがたい存在』と、知らずに手を合わせるお年寄りも多いのです。
たぶん、お坊さんという存在そのものが、遺族の方々の心を癒す大きなチカラになるだろうと感じています。
 
救援の時期を越えた今、今度は様々な専門性を活かした方々との連携プレーやネットワークが重要になってきました。
当初よりお伝えしてきたことですが、これからがいろんな地域のいろんな方のチカラが必要となるはずです。
 
私達は現在山形県という地におり、宮城、福島の隣県でありながら、被害の少ない地に暮らしておりますので、
いち早い活動ができましたし、これからも長くその活動を続けていくことができると思います、
たまたま、東京出身者であり、東京での活動を主としてきたメンバーが集まっていたからこそ、
山形県以外に住んでいらっしゃる多くの方に支えられ、ここまで活動を進めてくることができました。
 
対応の遅い行政にしびれを切らし、自分達のネットワークだけで動いてきましたが、
これからはより多くの方々、団体と繋がり手を取り合って、さらに効率のよい活動を進めて参りたいと思っております。
 
 
代表・大谷の音楽でのボランティア活動も、少しずつ動いているようです。
明日は、山形市民会館にてコンサートに参加し、演奏をするようです。
 
地元地域の方々からもこの地でチャリティーライヴをやってもらえないか・・・との提案を受けました。
これから新たな局面が生まれていくように思います。
 
 
今後ともよろしくお願い申し上げます。