誕生の時に

 

 

どこかで聞いた声　

いつも　穏やかで優しくて

語りかけてくれる　遠い声

心地よくて　気持ちよくて　いつも眠りにおちるけど

 

 

いつもと違う時間の流れ　　どこからともなく引っ張られるように

くるくる　くるくる　ゆっくりと　右に回って　降りていくようだよ

 

 

大好きなあの人の優しい声が聞こえない　

誰もこの手を繋いでくれない心細さに震えて

 

 

あたたかなぬくもりを感じてた長い月日

そこから脱け出して　新しい刺激を探しにおいでと　僕を呼ぶ声

知らない世界を知る恐怖　痛みと苦しみに　胸が痛むよ

 

 

離れたくない　でも　新しい扉を開きたい

苦しみの先にある世界を　この目でたしかめたい　・・・

 

 

 

この世に生まれるとき　　誰もがかならず　通るそんな道

生まれるわたしも　生みだすわたしも　

どちらもが痛みを超えて　　新たな光に出逢う瞬間

 

 

まばゆい光に満ち溢れたその時に

すべてが白く輝く光に包まれる

 

ただ　生まれてきてくれて　ありがとう　と

誰もが清らかな涙に　過去の痛みをすべて流す

そんな時が訪れる

 

 

おめでとう　おめでとう　　ただ　ここに生まれてくれたキセキに

ありがとう　ありがとう　　この世で出逢うことのできたキセキに

 

 

今をここに生きる　すべての生命に　　ありがとう　と　・・・