満つる月夜に
ただ 満つる月に 心を合わせ 祈りの時を持つ
とろけるように艶めく水晶に 月の光を合わせし時に 起こった奇跡
月環の巫王 月読の神の銀色に輝く光の髪が
心に巣食う闇を撫で清らに流し光に変える
夜を照らす 慈月の雫
夜のしじまに要らぬ澱みを流してしまえ
明日を向かえし朝の光に 笑顔ふたたび灯るように
いつの時にも この星の澱むことのなきように
潮の満ち引き 育みの御手に その手綱の放すことなきように
優しさと 慈しみを 夜闇の中へ置く 月の神の強き意思と
深き いたわりの愛を 感じて