ちいさなしあわせさがし

日々のちいさなしあわせさがし♡そんな心をはぐくむために

いじめる心 いじめられる心 1

いじめによる自殺の報道が増えています。
 
「いじめ」 それはたぶん、今の時代に始まったことではないでしょう。
私達が子どもの頃は「いじめ」という単語はなかったものの、
それは、今でいうところのいじめは、実際にいくつも起こっていました。
 
私の小5の時のクラスでは、クラス全員からシカトされた女の子がいました。
シカトされてしまう理由は、たしかに彼女自身にあったものの、被害に遭っていない男子まで、
その子をシカトすると事態にまで発展し、担任が介入し、一部の女子をコントロールして状況を転じたケースがあります。
 
これはほんの一部の話・・・いじめは昔からありました。
けれど、いじめられた側が自殺にまで至るケースは、
ほとんどなかったように思います。
では、なぜ今の時代は、自殺にまで追い込まれてしまうのでしょう。。。
 
 
私には、高校1年になる息子がおります。
ここまで成長してくれましたが、小さな時には、いろいろな問題が起こりました。
 
以前のブログにも書いていますが、息子は体が弱く、体力がないため、運動能力が他の子より劣っていました。
見た目は、色白で可愛い顔をしているため、女の子に間違えられることがほとんど。
ぱっと見、目を引く容姿だったため、渋谷や原宿などを通る度に、スカウトされるような子供でした。
 
そんな容姿と運動音痴の息子は、いじめの標的となりました。
幼稚園年長から小学校低学年の時には、毎日のように、足を引っ掛けられ転ばされたり、
階段から突き落とされたり、悪口を言われたりし続けていたのです。
 
でも、なぜかいじめられても、いじめた子を嫌いとは言わない子で、
息子は『なんでボクだけ、そういうことをされるんだろう?』と私に聞いてきました。
 
まだ幼い子に理解できるかどうかわからないけれど、私は、息子にまっすぐに向き合い、
人としての大切なことを伝えていくことを選びました。
 
 
「キミが優しいから、キミにならやってもいいって思っちゃうんだね。
キミが優しいから許してくれるだろうって、思ってるのかもね。。。
でもね、人が傷ついてしまうことはゼッタイにやってはいけないことだよね。
まず、キミはやめてほしいことは、ちゃんとやめて!!って言うんだよ。」
 
『やめて!って言ってるよ。でも、やめて!って言ってもやってくるよ。』 と息子
 
「そうだよね。でも、言い続けるんだよ。そしてね、忘れないで・・・
いじめられた人は、自分がその痛みを流してしまえれば、その痛みは心には残らないの。
いじめた人はね、今は心の痛みはわからないかもしれない。でも、いつか必ず、いじめてしまったことを後悔する日がくるよ。
いじめられた人の魂には傷はつかないけど、いじめてしまった人の魂には、傷がつくから。。。
でもね、いじめられた人が辛いからといって自分から死んでしまったら、それは同じく魂に傷がついちゃうんだ。苦しくても辛くても、必ず、その辛さがなくなる時がくるからね。
ママはキミをずっと応援している、そして、絶対にママも一緒に問題をなくしていくようにするから、大丈夫だよ。」と、伝え続けました。
 
息子は、『○○くんのことを悪く言わないであげて!○○くんにもね、優しいところがあるんだよ』と言うので、
 
「わかった。きっと○○くんも、なにかきっと心に痛いことがあるんだね。それもなくなるように、ママ頑張るから、大丈夫だよ!」と、約束をしたのです。
 
私は、この時、7歳になったばかりのこどもの心の広さと清らかさに、
心から感動し、感謝しました。
 
人を許す心と行為は、かならず報われる。。。
 
さて、では、ここから私はどうしようか・・・
息子の様子を見守りながら、静かに、明るく行動を起こし始めました・・・             つづく